ブナ講演会およびブナ学習を実施しました。

 2025年10月30日(木)、令和7年度 秋田県「森づくり県民提案事業」に基づき、1年生を対象にしたブナ講演会およびブナ学習を実施しました。
 
 今年度は、秋田県内でクマの出没が多発したため、野外活動=鳥海山へのブナ植樹は中止し、鳥海山にブナを植える会の齋藤さん・茂野さんを講師に迎えて「鳥海山にブナの森の復元を」と題して、ブナ講演会を行いました。かつて鳥海山には、世界遺産の白神山地に匹敵するブナの森がありましたが、戦後の混乱期に多くが伐採されて失われました。1990年代に環境問題として地球温暖化や二酸化炭素の排出削減が唱えられ、ブナの森が果たす役割が再評価されて、鳥海山にブナを植える会と仁賀保高校は、ブナの植樹を開始しました。
 講演会を受講した後、バスで奈曽川河川公園に移動し(安全確保のためバス内から)鳥海山のブナの森が蓄えた湧水が流れ込む奈曽川を見学しました。その後、象潟郷土資料館で、鳥海山の山体崩壊が起こった縄文時代晩期の「埋もれ木」を拝見して、潟瑚時代の象潟九十九島ジオラマの解説を受けました。午後は、白瀬南極探検隊記念館にて、映像と企画展「白瀬南極探検隊の学術調査」を見学し、仁賀保高校が現在取り組んでいる国連のSDGs=持続可能な開発目標の大切さを学習しました。
 今年度、仁賀保高校は、秋田県立高校初の国連「ユネスコスクール」認定を目指しています。鳥海山にブナを植える会、各館のご指導に感謝申し上げます。

ブナ講演会をされる茂野さん
象潟郷土資料館 鳥海山の山体崩壊/縄文時代晩期の埋もれ木
白瀬南極探検隊記念館に入館する1年生

おくのほそ道文学講座を実施しました。

 令和7年6月13日(金)、1年生を対象に、おくのほそ道文学講座を実施しました。

 にかほ市教育委員会・文化財保護課の専門員/齋藤さまを、講師にお招きして、詳しい御解説をいただきました。歌枕の地・象潟がどのように形成されたか、なぜ松尾芭蕉と河合曽良は松島・象潟を目指したのか、『おくのほそ道』完成後には、どんな人々(文化人など)が象潟に訪れたのかなど、現在、象潟郷土資料館に展示されている松尾芭蕉親筆の短冊とTDK創業者・齋藤憲三氏との関わりなど、専門員ならではの『おくのほそ道』調査結果に基づく事柄を学びました。今回学んだことを「総合的な探究の時間」の地域学習に活かして参ります。ありがとうございました。

おくのほそ道文学講座の様子
おくのほそ道文学講座/講師の齋藤さん